炭治郎は『透き通る世界』に辿り着きついに猗窩座の頸を斬りました。
自分の求める至高の領域『無我の境地』を炭治郎の中に見た猗窩座は、「誰よりも強く」と願う気持ちが溢れ、頸だけになっても生き戦い続けます。
満身創痍の炭治郎と義勇はこの進化した猗窩座を前にもはや為す術はないのかというところ、猗窩座は誰かに腕を掴まれ引き止められるような感覚がして足を止めました。
猗窩座を止めたのはピンクの着物を着た綺麗な女性。
猗窩座の脳内に現れたその女性は一体誰で、二人の間に何があったのか?!
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前回までの鬼滅の刃のネタバレとあらすじはこちらです
この記事では 2019年4月15日発売の週刊少年ジャンプ「鬼滅の刃」の最新話 第154話「懐古強襲」のあらすじとネタバレ、感想や 155話の考察をご紹介しています。
鬼滅の刃最新話ネタバレ154話「懐古強襲」のあらすじと感想
戦闘不能の炭治郎を守るべく満身創痍の義勇が猗窩座に立ち向かいます。
しかし猗窩座は幻覚の中で女性に手を掴まれ動きを止めていました。
猗窩座に過去の記憶が巡ってきます。
なんと猗窩座が強さを求めているのは大事な人のため、守るべき人のためなのでした!!
義勇の覚悟
「まずい状態だ」と考えているのは義勇。
左耳が聞こえず、右手も感覚が無くなっていて、視界も狭まり、失神しかけていると言います。
疲労・負傷の概念がない鬼、まして上弦との戦いで長時間全力を維持し続けられたのは、呼吸を使える者だけが起こせる奇跡だったのです。
それももう限界を越え満身創痍の義勇ですが、それでも「託されたものを後に繋ぐ」ため、「もう二度と目の前で家族や仲間を無くさせないため」、刀を握るその手に再び力を込めます。
今義勇がすべきことはただ「守る」こと。
「炭治郎は俺が守る。自分がそうしてもらったように」
決意する義勇の一方、猗窩座は動きを止めています。
幻覚の中でピンクの着物を着た女性がその腕を掴んで引き止めているからです。「手を離せ」と言ってもその女性は手を離さず、猗窩座の戦いをやめさせようとします。
しかし猗窩座は義勇たちを片付けなければならないのです。何故なら「強くならなければならないから」。邪魔する奴は処分です。
「どうして強くなりたいのですか？」そう聞く女性に対する答えに、猗窩座の原点が詰まっていました。
「強くなければ持って帰って来られないからだ」
『親父に。薬を』
本来の猗窩座
猗窩座が強さを欲していた理由は病気の父親のためだったのです。
強くなければ盗んだ財布を持って逃げ切ることが出来ないし、返り討ちに遭っても勝てないし。奉行所に捕まって刑罰を喰らってしまう。
強くなければ薬を買うお金も手に入れることが出来なかったのです。
しかし猗窩座が行っているスリはもちろん犯罪。猗窩座は何度も捕まって罰を受けていました。
この頃の猗窩座はわずか11歳。それでも大の男ですら失神する百敲きの刑を受けてなお強気を保つ猗窩座は「鬼子」と呼ばれました。
「何とでも言ってろ。」猗窩座にとっては呼び方なんてどうでも良いのです。
しかし解放された猗窩座に衝撃的な知らせが舞い込んできました。
父親が首を括って亡くなってしまったというのです。
父親は、自分のために猗窩座が手を汚していることを心苦しく思っていました。
「人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない。」そう書かれていた手紙には狛治（猗窩座）へ「真っ当に生きろ」という想いと、迷惑を掛けたことへの謝罪が書かれていました。
「貧乏人は生きる事さえ許されねえのか」
猗窩座が抱いたのはただただ世の中への恨みでした。
猗窩座は父親のために盗みを行ったり、それによって刑罰を受けることを迷惑だなんて思っていなかったし、つらいとも思っていませんでした。
父親に薬を飲ませて、栄養のあるものを食べさせて、体を治してあげたかった。
何で糞みたいな奴らが生きていて父親が亡くならなければならないのか。募る恨みで猗窩座はひたすらに暴れまわるようになりました。
猗窩座の新生活
そんな毎日を繰り返していたある日、一人の男性が猗窩座に声を掛けてきました。
男の名は慶蔵。
武術の道場を開いているという彼は、大人7人をも素手で倒せる猗窩座をあっという間にボコボコにしてしまったのです。
仕方なく道場についてきた様子の猗窩座。
慶蔵は“素流”という素手で戦う武術をやっているらしいのですが、しかしその道場、今ひとりも門下生がおらず、慶蔵は便利屋のような仕事で日銭を稼いでいるそうです。
そんな彼が猗窩座に任されたのはなんと“病身の娘の看病”。
慶蔵の妻は看病疲れで自ら命を絶ってしまったとのこと。
慶蔵は猗窩座が罪人だと知りながら連れて来ていますので、猗窩座は「娘一人の家に罪人の自分を置いて行っていいのか」と問います。
しかし慶蔵は「罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫だ」と明るく笑いました。
しばし幻覚を見ている猗窩座は慶蔵のその微笑みで、あることに気付きました。
似ているのです。炭治郎は慶蔵と。
だから「こんなつまらない過去を想起させる」のだと炭治郎への不快感の元を突き止めました。
【恋雪との出会い】
猗窩座が「くだらない過去」と言うその記憶は続きます。
紹介された慶蔵の娘は恋雪（こゆき）。
恋雪はピンクの着物を着た可愛い女の子でした。今まさに猗窩座を引き止めている女性かと思います。
猗窩座は辛そうに咳込む彼女に母親？を重ねたようです。
『きっと治す』『助ける』『守る』再び巡るこの想い。
猗窩座はこう振り返ります。
「俺の人生は妄言を食い散らかすだけのくだらないものだった」
巡る記憶は猗窩座に何をもたらすのか?!
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鬼滅の刃154話のネタバレ・感想
猗窩座じっくりやりますね！嬉しいですが。
やはり「強さ」というものにやたら執着する理由が明らかとなってきましたね。
本当の部分ではとても優しい人間であり、本来は「守る」側だったのでした。
鬼滅の刃155話の予想や考察
猗窩座の回顧はまだ続きそうです。
次回は猗窩座と恋雪の物語？こんなに大事な人のために生きていた優しい猗窩座がどうして鬼になったのか注目です。
