童磨に発現し始めた毒はしのぶの覚悟の証でした。
引き継いだカナヲは最終奥義を出します。
しのぶ・カナヲ・伊之助、3人の力と想いで童磨の頸を斬る!
果たして童磨を撃破できたのか?!
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この記事では 2019年6月24日発売の週刊少年ジャンプ「鬼滅の刃」の最新話 第163話「心あふれる」のあらすじとネタバレ、感想や 164話の考察をご紹介しています。
前回までの鬼滅の刃のネタバレとあらすじはこちらです
鬼滅の刃最新話 第163話「心あふれる」のあらすじ
童磨は最期に恋を知った模様。しかし即失恋。
ついに幕を閉じたこの戦いで伊之助は母の温もりを、カナヲは涙を思い出したようです。
そして胡蝶姉妹はこれからようやく家族と穏やかに過ごしていきます。
童磨最期へ
カナエからしのぶへ、しのぶからカナヲへ想いは紡がれ、母の記憶で伊之助の心は解かれ、キサツ隊はついに童磨の頸を斬りました。
「え~頸斬られちゃった」
童磨には困惑しかありません。
こんな雑魚(カナヲの描写)に負けるなんて…あんな頸を斬る力も無いような毒使い(しのぶの描写)に…剣術の基礎も出来ていないようなやつ(伊之助)に…
人に尽くし世の中に貢献してきたという自負のある童磨は納得しません。
「これで消滅するなんて俺が可哀想すぎる」
そこで童磨は思い付きました。
もしかしたら無惨様のように、そして猗窩座もなりかけたように頸を斬られても進化し生き続けられるかもしれない―しかしやはり体が崩れてしまう童磨。
「ダメなんだ俺は」と童磨は思いました。
しのぶの確信
もうダメだと童磨は、自分の命より、自分が「何も感じない」ことにやっぱりダメなのだという気持ちでいました。こんな状況でも怖いだとか、負けて悔しいとかもないのです。
思えば童磨の人生はずっとこうでした。
母が父をめった刺しにした時も、その母が服毒した時も、「換気しなきゃ」と思うくらいで悲しいとか寂しいとかほんの一瞬も感じなかったと思い返します。
20歳の時に鬼になり100年以上生きましたが、童磨にとって『人間の感情』というものはとことん他所事の夢幻でした。と考えていると―
「あ、やっとしにました?良かった」目の前にしのぶが現れました。
しのぶは「これで安心して成仏できる」と首だけになった童磨を掌に乗せて嬉しそうに語ります。
「やあ、しのぶちゃんだったかな?カナエちゃん?」と挨拶する童磨に「覚えなくていいですよ、気色悪いので名前呼ばないでください」と笑顔でバッサリ拒否するしのぶ最高!
童磨はしのぶの毒を褒めました。回りきるまで気づかなかったと感心しています。
あれは珠世が協力して作ったものだと説明するしのぶ。
本当は自分の毒で童磨を葬りたかったという悔しさもありつつ、しかし童磨を始末できた結果に対して大いに満足していました。
まだ鬼の始祖・無惨という最大のボスが残っていますが、しのぶは心配していませんでした。
「仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる」
信頼できる仲間がたくさんいますから、しのぶはそう確信しているのです。
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童磨に初めて芽生えた感情
しのぶの言葉を大人しく聞いていた童磨はあることに気付き驚きました。
「何だろうこれ…何だろう」
今は無い心臓が脈打つような気がしてきたのです。
「これが来いというやつかなあ。可愛いね、しのぶちゃん」
童磨は高揚してきました。もしかしたら今まで信じていなかった天国や地獄もあるような気がしてきます。
「ねぇしのぶちゃん、俺と一緒に地獄へ行かない?」
まさかのナンパ!しのぶは笑顔で答えます。
「とっととくたばれ糞野郎」
だん!
童磨の亡骸は伊之助によって踏み潰されました。
母の愛
「仇は討ったぜ!」と高らかに笑う伊之助ですが、上弦・弐との戦いを終えさすがに満身創痍の状態でした。
顔面蒼白で息を切らしながら、伊之助は以前炭治郎・善逸と話していた母親についての会話を思い出していました。
「誰にでもお母さんはいるよ」と話す炭治郎に、「だったら母親は俺がいらなかったんだ」と憤慨する伊之助。善逸が捨て子だったこともさらりと明かされました。
伊之助はおくるみに名前が入れてあったようなので、やむにやまれぬ事情があった結果の捨て子だと推測するも「記憶がないならいないのと一緒だ」と語る伊之助。
そこで母の愛を知っている炭治郎は「そんなふうに言わないであげてくれよ」と語りかけます。
「伊之助のお母さんはきっと伊之助のことが大好きだったと思うよ」
そして現在、伊之助はこの戦い中に母の温もりを思い出しました。母は確かに伊之助のことを愛していたのです。
「母ちゃん…」
気づけば伊之助の目から大量の涙がこぼれていました。
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想いは還る
一方カナヲは懸命にしのぶの髪飾りを探していました。彼女はもう先の技の影響で右目がほとんど見えなくなっているようです。
「ごめんなさい姉さん」何度も謝るカナヲが思い出していたのは、カナエが亡くなった時のこと。
カナエたちに拾われるまでカナヲは、泣くと蹴飛ばされたり踏まれたり、引きずり回されて水に浸けられたりと劣悪な環境にいたようです。
そんな中で開花したのが悪いところに当たらないよう動きをよく見る「視力」だったのですが、それを持たない兄弟が次の日に冷たくなっていることも多々見ていました。
泣かないようにしてきた、そうせざるを得ない環境にいたためカナヲはカナエが亡くなった時も、体中汗をかくばかりで泣くことができなかったのです。
それでもしのぶも誰も自分を責めなかった優しさを思い出し、謝り続けます。
しかし今度は頑張ったよね?とカナヲはしのぶに語り掛けます。
しのぶに言われた通り仲間を大切にしていたら、仲間が助けに来てくれました。一人では無理だったけど、仲間とともに童磨を倒せました。
そんなことを考えていると、水の中からついにしのぶの髪飾りを見つけます。
しのぶとカナエ、ふたつの髪飾りを抱きしめた時、彼女たちはカナヲの想いにこう答えました。
「がんばったねカナヲ」
カナヲはふたりが頭を撫でてくれた気がします。
しのぶとカナエは笑顔で手を繋ぎ、大好きな両親の元へ帰っていきました。舞う桜、可憐な着物、溢れる笑顔の胡蝶姉妹と、とても綺麗な描写です。
カナヲもまた、心が解き放たれ大粒の涙を流したのでした。
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鬼滅の刃163話のネタバレ・感想
童磨との戦いが本当に終わったわけですが、童磨が最後まで童磨らしくて良かったです。
終始童磨に余裕のある戦いだったので、カナヲと伊之助だけでは勝てなかったでしょう。二人だったからこそ童磨が舐めてかかっていたというのが逆に勝因だったと思いますが、何より紡がれた想いと仲間で勝利した戦いでしたね。
伊之助とカナヲの涙が本当に重く尊い素晴らしい回でした。
鬼滅の刃164話の予想や考察
童磨の戦いも面白かったですが、いよいよ次の戦いに移りそうですね。
無惨の前に黒シ牟という強敵ですね。あ、鳴女もいますかね。
炭治郎世代の戦いが続いているので次はシナズ川兄弟あたりにスポットが当たりそうな気もしますが、誰戦であってもそろそろ鬼側のターンになりそうでちょっと怖いです。
とにかく快進撃を続けるキサツ隊、次回も楽しみですね!