鬼滅の刃ネタバレ135-136最新話考察~悲鳴嶼の残酷な過去!!
彼の涙が止む時、我々の涙が止まらない!!
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この記事では 2018 年11月19日発売の週刊少年ジャンプ「鬼滅の刃」の最新話 第135話「悲鳴嶼行冥」 のあらずじとネタバレ、感想や 136 話の考察をご紹介しています。
悲鳴嶼の岩修行に苦戦していた炭治郎たち。
炭治郎は玄弥に、力を生み出すコツ〝反復動作〟を教えてもらう。
新たな力の出し方を得た炭治郎はついに岩を動かす。
素直でひたむきに頑張る彼の姿勢は、岩だけでなく悲鳴嶼の心をも動かした。
悲鳴嶼は自らの凄絶な過去を涙をながらに告白するが、炭治郎との触れ合いによって、ようやくその心は解放され、悲しき涙が止むのであった。
鬼滅の刃135話 悲鳴嶼行冥の最新話のあらすじとネタバレ
炭治郎は玄弥に〝反復動作〟について教えてもらいます。
二人座って仲良く話している様子は実にほっこりします。玄弥は炭治郎にすっかり心を開いたみたいですね。
玄弥曰く反復動作とは、全ての感覚を一気に開く技。
全集中とはまた別のようで、呼吸を使えない玄弥でも修得が出来るというもの。
そのやり方は人それぞれのようで、悲鳴嶼や玄弥の場合は、怒りや痛みの記憶を思い出すことで、心拍と体温を上昇させているそうです。
確かに怒りの感情がある時の方が「うおおおお!!」ってなりますもんね。超サイヤ人になるみたいな感じですかね。
しかし炭治郎の場合はいかにも炭治郎らしく、そういった激情ではありません。
彼のトリガーは〝大切な人の顔を思い浮かべること〟〝煉獄さんの「心を燃やせ」という言葉を思い出すこと〟。
大切に抱いている温かい・熱い過去が、彼の気持ちを沸き立たせるようです。
炭治郎の痣についても、反復動作と同じ状態ではないかと玄弥が指摘します。悲鳴嶼にも玄弥にも痣はないということでその疑問は晴れませんでしたが、これで痣が出た状態がずっと続けられるようになるといいなと炭治郎は頑張ります。
繰り返し繰り返し
友人からの助言により集中を高めていく炭治郎。
大切な人と言葉を思い出し、集中を高め、全力を出す。思い出し、集中を高め、全力を出す。
炭治郎は何度も何度も反復します。これはかなり忍耐が必要ですよね。
そしてそのうち全力までの工程を体が覚え始めました。これが反復動作。
反応動作によって炭治郎はついに不動の岩を動かし始めます!!
伊之助・善逸の反応と、不穏な手紙
岩を動かし始めた炭治郎を見て「炭治郎いったァァァァ!!バケモノオォ」と涙目で喚く善逸と
「くそォ、負けたぜ…!!」と悔しそうな伊之助。
炭治郎は一瞬でも気を抜くと押し負ける、と足腰に力を込めて必死に岩を押し続けます。
その様子に感化された伊之助が何故か「天ぷら!!天ぷら!!」と言いながらドンドンと体を叩き、天ぷらの絵を背景に自分を鼓舞します。
そして「猪突ゥ!!猛進!!」の叫びとともに、炭治郎に続きスズッと岩を動かしました!!
〝天ぷら=揚げもの=アゲる〟ということで、気持ちを上げる言葉なのでしょうか。
伊之助らしいというか、異次元すぎる力の出し方ですね(笑)
善逸は「あと俺だけじゃん!!最悪…!!」と木の陰で白目。もういちいち反応が面白い!
そんな善逸の元に、雀が手紙を届けに来ます。雀の汗のかき方からして、あまり良い内容ではなさそうですが…
ちなみに、滅多に描かれない真顔の善逸がめちゃくちゃ可愛いですね。
認める
炭治郎はついに一町動かしきりました。
あまりの過酷さに脱水症状を起こした様子。炭治郎は心の中で善逸や伊之助、村田さんにまで助けを求めます。
そこへ水を浴びせたのは悲鳴嶼。涙を流し、お経を唱えながら炭治郎に水をかけ続けます。
命の水のおかげで無事回復した炭治郎はカバッと起き上がり、お礼を言いますが、そこへさらに水をかけ続ける悲鳴嶼(笑)
「私は君を認める。」
岩の訓練を達成したこと、それに里での正しい行動からの評価みたいですが、まだ水をかけ続けまています(笑)
ようやく水かけをやめた悲鳴嶼は炭治郎に対し「刀鍛冶の里で鬼の妹の命より里の人間の命を優先したことを恥じることはない、剣士の鑑としてその正しき行動を誇ると良い」と言いますが、炭治郎は正直に否定します。
「決断したのは禰豆子であって、自分は決断ができず危うく里の人が死ぬところだった」と。
だから認められては困るという素直な告白に、悲鳴嶼はすぐには言葉が出ません。
子供というのは純粋無垢で、弱く、すぐ嘘をつき、残酷なことを平気でする我欲の塊だというのが悲鳴嶼の考え。
なにやら悲鳴嶼は子供という存在に対してあまり良い印象を持っていない様子。
それでもやはりこの子供は違う…と炭治郎について考え込む悲鳴嶼に向かい、炭治郎はさらに言葉を続けます。
どんな時も間違いのない道を進みたいけど、先のことはわからない。いつだって誰かが助けてくれて、その結果間違わずに済んでいるだけ。だから自分のことを簡単に認めないで欲しい、と。
その言葉を受け悲鳴嶼は「疑いは晴れた。誰か何と言おうと私は君を認める。」と、先ほどより確信した面持ちで返します。
簡単に認めないでと言った直後ですから、戸惑う炭治郎。悲鳴嶼は自身の過去を持ち出し、その理由を語り始めます。
それは予想以上につらいエピソード…。
悲鳴嶼の残酷な過去
悲鳴嶼は昔、寺で身寄りのない子どもたちと家族のように暮らしており、皆で仲睦まじく、ずっとそうして生きていくつもりでした。
ところがある夜、言いつけを守らず日が暮れても寺に戻らなかった寺の子供が鬼と遭遇し、あろうことかその子は自分が助かるために、寺にいた悲鳴嶼と8人の子供を喰わせると約束したのです。
悲鳴嶼の住んでいた地域では、夜は必ず藤の花の香炉を焚き鬼対策をしていたのですが、その日、その子供が香炉の火を消して寺の中へ鬼を招き入れました。
すぐに4人が喰われ、悲鳴嶼は残った4人を守ろうとしましたが、うち3人の子供は悲鳴嶼の言うことを聞かず好き勝手に逃げ、結果喉を掻き切られ息絶えます。
当時は痩せ細り気も弱かったという悲鳴嶼。その上、目が見えない大人は役に立たないだろうという子供なりの判断だろうと仕方なさそうに言うのを聞き、炭治郎はそこで初めて悲鳴嶼の目が見えていないことに気づきました。
それでも一番年下の沙代だけは言うことを聞き、自分の後ろへ隠れたのだと、話は続きます。
守るための戦いと初めて知る力
自分を頼ってくれたこの小さい沙代だけは守らなければ。
そう決意した悲鳴嶼は、生まれて初めて、全身の力を込めて拳を振るい鬼に立ち向かいます。
鬼に襲われなければ死ぬまで知らなかっただろうという悲鳴嶼のその強さは、自分でも恐ろしい威力だったそう。
その拳で悲鳴嶼は、夜が明けるまで鬼の頭を殴り潰し続けました。
何としても沙代を守るために。
死ぬ気で守ったその結末
悲鳴嶼はあらゆるものを失い、傷つきながらも必死で一晩戦い抜き、その甲斐あって無事沙代を守ることが出来ました。
しかしその沙代が、駆けつけてきた者たちに伝えた言葉は非情にもこのようなものだったのです。
「あの人は化け物、みんなあの人が消した」。
そんな…と炭治郎は青ざめます。
まだ4つの子供だから恐ろしいめに遭って混乱したのだろう、子供はそういう生き物だから無理もないこと、と悲鳴嶼は割り切ったように言いますが、それでも沙代にだけは労って欲しかった、私のために戦ってくれてありがとうという一言があれば救われたと話します。
こういった過去があったから、炭治郎たちについても「子供だから~」と憐れんだ見方だったのですね。
止まる涙。ともに未来へ
投獄された悲鳴嶼は、御館様によって処刑を免れたのですが、それから本当に疑い深い性格になったと言います。
普段どれほど善良な人間であっても土壇場で本性が出る、と。
そして改めて、炭治郎を認めた理由を伝えます。
炭治郎はそういった大半の人間と違い、どんな状況でも逃げず、目を逸らさず、嘘をつかず、素直でひたむきである。簡単なことのようだが、そうあれる者は少ない、炭治郎は特別だと。
最後に悲鳴嶼は、先ほど「どんな時も間違いのない道を進みたいとは思うけど先のことはわからない」と言っていた炭治郎に向けて、こう言葉を締めます。
未来に不安があるのは誰しも同じだが「君が道を間違えぬよう、これからは私も手助けしよう」。
涙が溢れ、思うことはあれどうまい言葉が出てこない炭治郎は、かろうじて「頑張ります…ありがとうございます…」とだけ口にします。
そんな炭治郎の頭を優しく撫でる悲鳴嶼。
頭をわしわしされ、へへへと泣き笑いする炭治郎を見て、悲鳴嶼は沙代の頭を撫でていた感触を思い出します。
悲鳴嶼の目にもう涙はありません。
「私の訓練は完了した…よくやり遂げたな…」
そう呟く悲鳴嶼の心は、炭治郎を通してようやく救われたようです。
鬼滅の刃135話のネタバレ・感想
ぅぅぅ…最後の悲鳴嶼さんの表情でどっと涙が出てしまいました。
今までの印象から悲鳴嶼さんについてなんとなく誤解していましたけど、この過去あっての性格や言動だと考えると胸が苦しくますね。
すごく子供が嫌いなんだなとは感じていましたが、最後の頭を撫でる場面で、本来はすごく子供が好きなのが伝わってグッときましたね。まあ元々身寄りのない子を育てていたくらいですから。
岩柱も炭治郎の味方となり、とても心強いですね!!
鬼滅亡の刃136話の予想や考察
禰豆子や御館様が鬼側に見つかるのも近そうでしたし、そろそろまた鬼との戦闘が始まるのでしょうか。善逸が受け取った手紙も気になりますね。
より強くなった炭治郎たちの活躍も勿論ですが、やはり柱たちの戦いが是非見たい!!
特に、これまでにすでに強キャラ感を出していた悲鳴嶼ですが、炭治郎を通し、信じられる人間もいるのだと気づいた今、再び誰かを守るために振るう力はとても強いはずです。