アラサーパーティーの女子達が送る、リアルさとファンタジーが融合した不思議な漫画
「アラサークエスト」
主人公でもあるベアさん(32歳魔法使い)が、若返りの魔法「アンチエイジング」を追い求めて恋に冒険に大忙し!
共に旅する3人の仲間たちにもそれぞれ秘めた思いがあり、回を進めるごとに彼女たちの心中が明らかになって行きます。
果たしてベアさん達は無事に「アンチエイジング」を手に入れることが出来るのか?
今後の展開が気になります!
アラサーパーティーの紹介
まずは主人公でもあるベアさんですが、かなり実力のある魔法使いのようです。
30歳まで仕事一筋で生きてきた事を反省し、一念発起して自分磨きをしたもののようやくできた彼氏も仕事も若い女の子にあっさりと奪われてしまいます。
自分になくて彼女たちにあるもの。
日々失われていく「若さ」を取り戻すため、仲間を集めて若返りの古代魔法「アンチエイジング」を探す旅に出かけます。
そして一緒に「アンチエイジング」を探すパーティーの仲間3人です。
まずはエルフのシャルロット。
子供のような可愛らしい見た目ですが、不老不◯なので年齢は最年長の34歳。
どこか悟ったような台詞を言ったり、実は隠れ腐女子だったりとなかなか味のあるキャラクターです。
次は武闘家であるホクト。
彼女は面倒見のよいサバサバとした性格で、年齢は28歳。
故郷の村に住む家族に仕送りをするなど、優しい一面があります。
最後はボディビルダーの父親を持つカトリーヌ。
パーティーの中では一番若い22歳です。
物事をはっきりと言う性格で、ひそかにベアさんの繊細な心を傷つけております。
旅行に筋トレグッズを持っていくほど身体を鍛えることがが好きなようで、温泉では男性に間違えられてしまうこともあるくらいです。
1巻の大まかなあらすじ
魔法が使える、モンスターが出てくるなどファンタジー的な要素もあるのですが、24時間営業のコンビニがあったり、ベアさんの家でドラム式の洗濯機が回っていたりと全体を通して不思議な世界観になっています。
ある日、いつものように「アンチエイジング」探すベアさんはとある情報を仕入れます。
パーティーが訪れたのはスーパー銭湯。
ベアさんが愛用している化粧品会社の社長は、70歳でありながらとても若々しい見た目をしており、「アンチエイジング」を使っている疑惑があったのです。
ひょんなことからお風呂で倒れた老婆を助けたベアさん達でしたが、その老婆が実はあの社長だったことが判明しました。
彼女もまた「アンチエイジング」を探していましたが結局見つからず、化粧品やコルセットなどの道具を使って若く見せようとしていたのでした。
無駄だから探すのを諦めろという社長に、「諦めた方の負け惜しみは聞きたくない」と言い返すベアさん。
取り繕った美しさではなく、若さそのものにこだわるベアさんの強い意志が感じられるシーンでした。
「シャルロットの里帰り」ではシャルロットがある理由でエルフの谷に帰ることになります。
母親から「シャルロットが住んでいた部屋を人に貸すので、中の物を全部捨てます」という手紙が届いたからです。
慌てて実家に戻り部屋のドアを開けると、そこには同人誌やフィギュアなどのオタクグッズが沢山。
何日もかけて泣きながら選別作業をするシャルロットでしたが、母親の言葉によりすべて燃やして処分することを決意します。
同時にここでシャルロットに新しい目標が生まれました。
尊敬するBL漫画の先生の作品をこの先もずっと読み続けたいと考えたシャルロットは、人族で自分たちエルフよりもずっと寿命が短い先生に「アンチエイジング」を送ることを決意したのでした。
カトリーヌのお父さんも登場
1巻にはカトリーヌのお父さんも出てきます。彼は44歳の現役ボディビルダーであり、大会では20連覇をしているという凄腕の持ち主。
しかし年のせいか筋肉にキレがなくなり、ついに新人に王の座を奪われてしまいます。
「年には勝てない」と落ち込む父親の姿をみて、カトリーヌもまた、「アンチエイジング」で父親を若返らせることを決意しました。
1巻ではベアさんが「アンチエイジング」を探すことになったきっかけの他、シャルロット、カトリーヌにもそれぞれ若返らせたいと思う人ができましたね。
2巻の大まかなあらすじ
2巻ではホクトの婚約者であるしめじが出てきます。
彼はまだ8歳で、16歳になったら婚礼の儀式を村で挙げるとのこと。
ホクトは顔にこそあまり出しませんが、婚礼の時に自分が36歳になってしまうことに不安を抱いているようです。
ベアさんはそんなホクトの気持ちを汲み取り、(「アンチエイジング」を)「見つけるわよ」とホクトを元気づけます。
なんだかんだで周りをちゃんと見ていて、やっぱり頼もしいですね。
…と思っていたのも束の間、旅の途中でダメ男と出会ってしまい、ベアさんはお金が無くなるほど通いつめてしまいます。
仲間たちの忠告も全く耳に届かず暴走するベアさんでしたが、ダメ男が他の女性と結婚することを決めたため無事正気に戻って別れることができたのでした。
アラサーあるあるについて
この漫画には「アラサーあるある」がよく出てくるのですが、それが本当に同じ年代の方たちが共感できる部分を突いてきます。
例えば、酒場で出会った男性と良い雰囲気になったベアさん。
もうすぐキス…というときに違和感に気付きます。
「鶏肉が歯の隙間に挟まっている!」何とかバレないように鶏肉を採ろうとするベアさんでしたが、その時の残念な顔を男性に見られて冷められてしまいます。
30台になって歯茎が下がってるのに、うっかりとりわさなんか頼むんじゃなかったー!と後悔して泣くベアさんでしたが、30歳の私はあるある~と笑ってしまいました。
今後の展開について
2巻の段階で、パーティーのメンバー4人すべてに「アンチエイジング」を探し求める理由が見つかりました。
ようやく志を共にした4人の今後と、密かに彼女たちの動向を追う「王女近衛隊」の面々。登場人物も増えて、この先どうなっていくのかより一層目が離せません!