118話でノーマンと運命的な再会をしたエマ、前回119話ではグレイスフィールド農園を共に脱獄した仲間たち、その後出会い加わった仲間たち“今の家族”とノーマンが対面を果たしました。
前回までの約束のネバーランドのあらすじとネタバレはこちらにまとめています。

ノーマンが農園から出荷された後、ラムダ7214農園にいたこと、そこで支援者に出会ったこと、ラムダ7214を脱獄し、W・ミネルヴァを名乗り農園を襲い、食用児たちの楽園を作り上げたことが語られました。
そして“鬼”とは何なのか、鬼の真実とは、核心に触れる120話ご覧ください。
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この記事は2019年1月28日発売の週刊少年ジャンプ「約束のネバーランド」の最新話120話のあらすじとネタバレ、感想や121話の考察をご紹介しています。
約束のネバーランド120話最新話あらすじとネタバレ
「鬼とは何なのか?」
「そういう怪物じゃないの?」
ノーマンの問いかけに、困惑するエマたち。
なぜ鬼は人間を食べるのか、食べなければならないのか、今まで考えたこともなかった鬼が人間を食べる理由についてノーマンが語り始めます。
「奴らはヒトを食べなければ、あの姿も形も保てない」
「形のない怪物なんだよ」
鬼の真実
形のない怪物、最初の姿は誰も知らない鬼の正体。
恐らくは「細菌」に似た何かだったと考えられる、鬼と呼ばれるものの始まり。
細菌は主に“分裂”により数を増やします。
ただひたすらに変わらない同一個体(クローン)のコピーが増えていく仕組みです。
そんな細菌が“突然変異”し、他の生物からの影響を受け、遺伝子が変化することで生物は進化してきました。
突然変異によって生まれた、食べることで、他生物の遺伝子を取り組み、進化することができる生物こそ、“彼ら”だったのです。
例えば、虫を食べれば虫のような何かに、魚を食べれば魚のような何かに、“彼ら”は進化を遂げました。
様々な生物を食べ、進化を続ける中で、様々な形質を手に入れて、様々な形へと進化をしていった“彼ら”は、やがてヒトを食べるようになりました。
彼らがヒトに似た姿と高度な知能、言葉や文化を獲得することができたのは、ヒトを食べたからだったのです。
そして“彼ら”は、ヒトを最も好んで食べるようになりました。
驚異的な速度で進化・変容を遂げていく“彼ら”が、人間の天敵になるまで、それほど時間はかかりませんでした。
そしてこの形のない怪物のことを、「鬼」「怪物」「悪魔」「神」など様々な名で呼び、畏れるようになったのです。
しかしそんな“彼ら”の特性も、いいことばかりではありませんでした。
“彼ら”は速く進化してしまうが故、『食べ続けなければ形質を保っていられない』というとても不安定で危うい存在でもあったのです。
そのため、一度知った人間の味を、知能を、形質を欲して、約束を締結したあとも“彼ら”は農園をつくってまで食用児を養殖し、人間を食べ続けているのでした。
食べるだけで進化する生物が鬼なのだと知り、唖然とする子どもたちに、だから農園を潰せばいずれ鬼は滅ぶとノーマンは言い切ります。
1000年もの間、質の悪い量産肉を食べ続けてきた下級の鬼たちは、ヒトの形質を保ち続けることが難しくなっており、半年もヒトを食べなければ知恵を失い、野生の鬼のようになってしまうものもいるだろうと語るノーマンなのでした。
試験農園Λ(ラムダ)7214
全部の農園を潰せば鬼は野良鬼のようになる、理屈はわかったけれど食用児にそんなことができるのかと聞くギルダに「できるよ」とこれまた言い切るノーマン。
そしてザジについて語り始めます。
エマが量産農園に潜入し逃げる際に、鬼に捕まり、身動きが取れないでいたところに現れ、
刀を使って、鬼を、一撃で3体も斬り斃していたザジ…。
ザジはラムダで生まれた、ラムダの実験の副産物であると。
ラムダと聞いてノーマンとアダムがいたところだと驚く子どもたち。
下級の鬼たちの抱える「自分たちも高級肉を食べたいのに食べられない」という不満を解消するために、ラートリー家と鬼の貴族たちが協力してつくった場所、それが試験農園Λ(ラムダ)7214だったのです。
ラムダでは、より質の良い量産肉の開発を目指して、食用児に対して手段を選ばず、投薬と実験を繰り返して品種改良を行っていました。
その過程で身体に異常な発達、変則的な成長をする食用児が次々と現れました。
ハヤトの足の速さも、ジンも、アダムの怪力や回復の早さもラムダの副産物だったのです。
「この力は鍛えれば、鬼にも勝る戦力になる」
ノーマンは力強く語ります。
「皮肉にも全て鬼がくれたんだ、高級食用児の知恵同様にね」
鬼たちが自分たちの欲を満たすために作り出した、ラムダの実験の副産物”イレギュラー”。
“イレギュラー”の能力を使えば、鬼たちにも十分対抗できるというのです。
ラムダの副産物“イレギュラー”を確保するために、ラムダの系列農園から遅い解放運動を始め、今このアジトにいる仲間たちの何割かは未来のザジだと語るノーマンなのでした。
ノーマンの出した答え
ラムダの檻の中でも、エマの「ないならつくろうよ」「変えようよ、世界」という言葉を思い出し、ずっと考えていたというノーマン。
エマは何を望んでいるのか、エマならどんな世界を作るのか。
ノーマンが考え、導き出したエマが目指すであろう未来、それは家族も仲間も、全食用児が笑って暮らせる未来でした。
「エマやレイやみんなと今度こそ一緒に生きたいんだ」
ノーマンが目指す未来が、自分が目指している未来と同じだと感極まるエマ。
ノーマンは、そのための最善策を考え、既に準備も整っていると話します。
人間の世界へ逃げるよりも、何よりも、未来永劫、最も確実に、最も安全に、全食用児を救える方法、ノーマンの出した答えとは。
「鬼は滅ぼす、全滅させる」
「大人になれない世界(ネバーランド)はもう終わり、鬼世界に全食用児の楽園を築こう」
ノーマンの目指す明るく現実的な未来に、笑みがこぼれる小さな子どもたちと、驚きが隠せないエマなのでした。
約束のネバーランド120話の感想
今回の120話で様々な謎が、ノーマンの口から明らかになりました!
鬼とは何なのか、鬼はなぜ人間を食べなければいけないのか、ラムダ7214はどういう目的で作られ、何が行われていたのか、そしてノーマンの目的。
鬼とは、突然変異で生物を食べることによって、その生物の形質を受け継ぐ能力を手に入れ進化してきた驚異的な生物で、知能を手に入れるために人を食べなければならないことがわかりました。
前回予想した、野良鬼と人と同じような暮らしを送っている鬼との差は、食べてきたものの差にあったということですね!
珍しく予想が当たってうれしいです!!
また、食べるものによって良くも悪くもすぐに遺伝情報が書き替わるため、人間を食べ続けなければ、高い知能を持つ鬼もその能力を保てないという弱点も明らかになりました!
ずっと気になっていたラムダ7214は、高級肉の量産を目指して、ラートリー家と鬼の貴族たちが協力して作った、人体実験を繰り返し食用児の品種改良を行う試験農園でした。
鬼は自分たちの能力を保つために、人間を食べ続けなければならず、質の悪い量産肉を食べ続ければ、鬼も弱って行くため、質の良い高級肉の量産を目指してラムダ7214が作られたんですね。
投薬や人体実験を行う描写や、作られた食用児を鬼が食べる描写がありましたが、何とも言えない気持ちになりました。
そして、人体実験の副産物として生み出された、特殊な能力を持つ子どもたちがジンやハヤト、アダムやザジたちでした。
故意に足を速くしたわけでも、怪力に改造したわけでもなく、偶然できた能力だったようですね。
その能力を利用して、農園を襲っていたノーマン、まさに策士です!
それから、鬼を全滅させ、鬼の世界に食用児たちの楽園を築くことがノーマンの目的でした。
今回たくさんの謎が明らかになりましたが、なんだかすっきりしないのは私だけでしょうか。
ずっと気になっていたラムダ7214についても詳しく語られ、故意に都合のいい人間を作っているのだろうなとは考えていましたが、描写を見てと気が重くなってしまいました。
目的はどうあれ、改めてグレイスフィールド農園がどれだけ人道的で子どもたちにとって暮らしやすい環境だったのかを実感しました。
現実でもそうですが、量産農園で質のいいモノを作るのはかなり難しいことなんだろうなと感じました。
そしてノーマン、頭が良すぎて敵に回したくないタイプですね…。
約束のネバーランド121話の予想
121話では、ノーマンの目的を知ったエマたちの反応が描かれるのではないかと思います。
エマが今まで逃げ、戦い続けてきた目的は、ノーマンの目指す、鬼を滅ぼし食用児たちの楽園を築くことではありません。
エマは、鬼の中にも信頼のおける者がいることを知っていて、約束の真相を知る為に、七つの壁を探して旅を続けてきました。
鬼が人間を食べる理由については判明しましたが、まだなぜ人の世界と鬼の世界を分けることになったのか、その時に交わされた約束の全貌が明らかになっていません。
この点で、エマとノーマンの意見が衝突するではないかと思います。
また、エマたちは人間の世界へつながる通路がグレイスフィールド農園にあることも知っています。
運命的な再会を果たしたノーマンとエマたちですが、この先どこに向かって進んでいくのか、そこが見どころになりそうです。