前回112話では、敵の生き残りアンドリューを倒し、新たな安息の地を目指して出発しようとエマたちが決意を固め、シェルターに最後の電話をくれたと思われる人物ジェイムズが動きだしたところで終わりました。
週刊少年ジャンプ今週号は、約束のネバーランドが表紙&巻頭カラーです!
それも、表紙に最終章&新展開突入の文字が!!113話、最後までご覧ください。
この記事では2018年11月26日発売の週刊少年ジャンプ「約束のネバーランド」の最新話113話のあらすじとネタバレ、感想や114話の考察をご紹介しています。
約束のネバーランドネタバレ113 鬼退治の歌
物語は、2047年10月から始まります。
農園と思われる建物の中に「侵入者、侵入者、全プラント警―――」と言う警報と共に鳴り響くサイレン、そして叫び声。血が飛び散る廊下を歌いながら歩いてくる人たち。
「モーモタロサン モモタロサン♪ オコシニツケタキビダンゴ―――」
童話ももたろうの鬼退治の歌を歌いながら現れた4人。
歌を歌っていたのは、女性で金棒のような武器を持っています。ヌンチャクのような武器を持った男性、執事のような服装で手をハンカチで拭う男性、紙袋のようなものを顔にかぶって刀のような武器を持った人物の4人。この4人が、建物中の鬼を退治しながら歩く、ももたろうたちなのでした。
4人とも、食用児ばかりが鬼に食べられることに対して怒りを感じているようで、それぞれに「ムカつく」と口にします。中でも金棒のような武器を持った女性は、食用児ばかりが食べられてムカつくから、鬼を食べると言い出すほどで、鬼を食べるのも今回が初めてではないようです。
執事のような服装の男性は、「ムカつく」に代わる言葉をいくつかあげますが、他のメンバーには意味が分からないようで。
悲歌慷慨(ひかこうがい)する
「悲歌慷慨」運命などに悲しみ憤り、嘆くこと
執事のような服装の男性があげた最後の言葉の意味を5人目の男性が説明しました。
彼ら5人が入ってきた部屋は、量産した食用児を育てるための養殖室。手足を拘束された食用児が隙間なく何列も並べられ、口に入れられたチューブから必要最低限の栄養が与えられるだけで、自分で動くこともできず、話すこともできず、ただ出荷されるのを待っている、そんな光景でした。
食用児を育てる農園の中でも、劣悪最底辺の量産農園だったそこは、臭いし汚いあまりにもひどい環境だったのです。
「ザジ」と呼ばれた紙袋を顔にかぶった人物が食用児一人の手足の拘束を解くと、
「おいで」
「君たちを助けに来たんだ、おいで」
と言う5人目の人物の言葉に、話せないながらも涙を浮かべる食用児。そして、
「かわいそうに」
とその食用児を抱きしめます。
しかし、「連れて帰るか?」と聞かれると、装置を外してしまったら生きていけないからと、ここに置いていくことを決め、せめてできることをと食用児たち全員の手足の枷を外し、
「次に生まれてきた時には、人間として生を全うできますように」
と願って、装置の電源を切るのでした。
農園を破壊し、全食用児を解放し、この世界(ネバーランド)を終わらせる。
この考えの元、今回の量産農園も例外なく破壊され、焼き尽くされたのでした。
そして、ミネルヴァと呼ばれるこの5人目の人物の理想なのか、現実なのか、過去なのか、未来なのか、「食用児の楽園を作る」と食用児と思われる子ども対に向けて宣言し、エマたち食用児全員に向けて、場所を示す番号を発信したのです。
約束のネバーランドネタバレ113 ライオンのあごへ
一方エマたちは、次の目的地へつながるヒントだと思われる暗号を解いていました。
シェルターを発つ間際、ルーカスが受けた電話で知らされた、複数の番号、それは農園を出てシェルターやゴールディポンドを見つける際にも使った、ミネルヴァさんの神話の本の暗号でした。数字をもとに単語を拾っていくと『go to the jaw of lion』ライオンのあごに行け、という文章になりました。
ライオンのあごという言葉にピンとこない子どもたちもいましたが、シェルターにあった地図にライオンのあごと呼ばれる場所があったことを思い出します。
そして、ユウゴやルーカス、ここまでの道のりで亡くした仲間たちを想いながら、必ず世界を変えると誓い、今いる地下から西へ10日ほど歩いた先にある荒野『らいおんのあご』を目指して、エマたちの旅がまた始まったのでした。
約束のネバーランド 113話の感想
ジャンプ表紙で予告されていた通り、新展開に突入しましたね!
112話の最後でジェイムズ(ミネルヴァさん?)が動き始める予兆はありましたが、ここまで過激で力づくで行動を始めるとは予想していませんでした。
初めの数ページは、あまりにも新展開過ぎて何が何だかわからない状態でした。鬼退治を始めた5人は何者なのでしょうか。
また、ここにきて2047年10月という時間が出てきましたが、エマたちが生きている今はいつなのかはっきりはまだ明らかにされていなかったような・・・。私が忘れているだけだったらごめんなさい。
ただ、ジェイムズ(ミネルヴァさん?)が中心となって鬼と人間の協定を破って、農園を強行的に破壊していく展開が続いて行きそうですね。
量産農園は、以前も話の中で描かれていましたが、ここまで細かく1ページに描かれるとさすがに気分が悪くなりました。
劣悪な環境だとは聞いていたけれど、エマたちの育った農園がどれだけ恵まれた環境だったのか、同じ食用児でもこんなにも差があるのかと恐ろしくなりました。
私たちが生きるリアルの世界でも、動物たち(家畜)にこんな環境を強いていたりするのでしょうか。正直、対動物でも気分が悪くなる描写でした。
エマたちは、いとも簡単に暗号を解読して、目的地を見つけましたね!さすがです!!この先の旅路、無事乗り越えられることを願うばかりです。
約束のネバーランド 114話の予想
感想の方でも触れましたが、本格的な鬼退治(農園狩り?)が始まっていきそうですね。
5人のメンバーの生い立ちについても気になるばかりです。
113話では、量産農園が相手だったので完全に相手は鬼だけでしたが、エマたちが育ったグレイスフィールドなどのように良質な食用児を作るために力を入れている農園には少なからず、事情を知った人間たちも関わっていますし、現在のミネルヴァ家当主がこの状況を良しとは思っていないので、対人間との戦いも増えていきそうですね。
また、エマたちが目指している安息の地をジェイムズたちが作ろうとしているとも思えないんですよね。
エマたちは鬼みんなが悪ではないことを知っていますし、平和的な解決を望んでいますが、ジェイムズたちがやっていることは奇襲であり、決して平和的に解決しているとは言えません。この点で、ライオンのあごでジェイムズたちと会うことができたとしても対立するのではないでしょうか。
最終章&新展開に突入し、ますます謎が深まる約束のネバーランド。
最終回を迎える前にこの謎が明かされていくこと願うばかりです。