12歳の頃の友人との関係が描かれた宇佐美。
親友と思われた智春を怒りの形相で地面に投げ踏みつけたのでした。
この記事では 2020年1月23日発売の週刊ヤングジャンプ「ゴールデンカムイ」の最新話第227話「共犯」のあらすじとネタバレ、感想や228話の考察をご紹介しています。
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ゴールデンカムイ第227話「共犯」のあらすじ
宇佐美の狂気は鶴見を想うあまりのことでした。
宇佐美に兵士としての素質を感じた鶴見は、彼を第七師団にスカウト。
一方現在の軍病院は相変わらず楽しそうなのでした。
狂気の理由は
話は宇佐美が智春を踏み潰したところから。
鶴見が「やめなさい!」と慌てて止めにきました。智春は変な呼吸をしていますが無事生きてはいるようです。
「なんてことをするんだ」と鶴見。
宇佐美は「僕は気が進まなかったのに篤四郎さんが「こっちの広いところでやりなさい」と言ったから…」とその暴挙の理由を語ります。
「親友にこんなことをすると分かっていたら…」という鶴見の言葉に「親友ぅぅ?」と不服そうに鼻息を荒くする宇佐美。
「いつだって篤四郎さんとの時間を邪魔しやがって」
やはり宇佐美の智春への印象は“邪魔者”だったようです。
宇佐美は、智春の父親が陸軍第二師団の偉い人だから鶴見に目をかけてもらっていただろうことや、東京の陸軍幼年学校に行くことで将校になってますます鶴見に近くなっていくだろうことや、自分には今日まで言わずに見下していたということは「まあ許す!」と頷きます。
ただひとつ許せないことは、先ほど外にいた時に聞こえてきた智春と鶴見の会話です。
落ち込んでいた智春に鶴見は「気持ちの強さは時重くんに負けていない。その気持ちずっとあればきっと智春くんの方が強くなるよ」と言っていたのです。
「僕にはそれだけだったのに!篤四郎さんが僕を一番だと!認めてくれていたことだけが!僕のすべてだったのに!」
宇佐美が暴挙に出たのはこんな理由からでした。
鶴見は怒りで荒ぶった宇佐美を抱き寄せ「すまなかった」と謝ります。
「ああ言えば智春くんが諦めて帰ってくれると思っただけなんだ」として、「キミは今でも私の一番だよ」と声を掛けました。
すると宇佐美は「なんだあ、そうだったんですか!」とすぐにニッコリ。
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一転して幸せそうな宇佐美
結局息を引きとってしまった様子の智春。
宇佐美は「共犯ですね、僕たち…」と嬉しそうです。
そこで鶴見は、鶴見の乗ってきた馬に智春が蹴られた、ということで口裏を合わせることにしました。
知らせを聞いて駆け付けた智春の父親は怒り狂って馬を撃ち殺したそうです。
「ここは僕が初めて人を殺した場所」
鶴見との秘密を抱えたこの場所を宇佐美は「聖地」と呼び、何度も訪れては思い出していたのでした。
宇佐美は武田先生に、鶴見はその件で「親に逆恨みされて第二師団にいづらくなった」と聞いていました。
「そうなると分かってて僕を庇ってくれたんでしょ?」と言う宇佐美に、「おかげさまで北海道に左遷だよ」と鶴見は笑います。
でも「中央から離れることでより自由に出来ることもある」からいいのだと鶴見。
そして「時重くんという興味深い存在がこのまま潰されていくには惜しいと思った」と付け加えました。
「第七師団で待ってるよ」
鶴見はここで宇佐美を予約しました。
手綱は愛
話は鶴見と武田が話している場面に戻ります。
戦闘時に「発砲するふり」をする兵士たちがそうすれば「ふり」ではなく敵兵を殺してくれるのか。
鶴見は、宇佐美との一件で「殺人への抵抗を飛び越えられる人間」について考えさせられたと言いますが、それが日清戦争を経て答えを見つけた気がするのだと言います。
兵士の攻撃性を引き出す原動力となるものは、敵兵での憎しみではなく、恐怖でもなく、政治思想の違いでもなく、「愛」。それが鶴見の答えでした。
互いの背中を預けた戦友との絆は夫婦以上の「強い恋愛関係」と表現され、「敬愛する上官…愛する同志の期待を裏切る不安」が殺人への壁を乗り越えさせるのだといいます。
しかしそれは「罪悪感との戦い」にもなるのだと鶴見は言います。
「いかに部下との愛を育み、どんな汚れ仕事でも従う兵士を作れるか」それが指揮官の課題だと鶴見は考えていました。
ただ、中には「生まれながらにして兵士」の者もいるのだと言います。
それは攻撃性が高く忠実で、後悔や事績を感じずに人が殺せる兵士。
軍隊には彼らのような兵士が切実に必要なのだと鶴見は言いますが、それがまさに宇佐美というわけですね。
現在の宇佐美は菊田とともに札幌に向かっています。
連続殺人犯について、物盗りではなく「殺しのための殺し」だとして、「間違いなく現場に戻ってくる」と宇佐美は断言。
「何度も戻り自分の殺しを妄想して示威行為をするような変態に違いない」
宇佐美には分かります。
相変わらず楽しそうな軍病院
一方、軍病院では二階堂が義手を無くして騒いでいます。
その様子を見て鯉登が「誰かが隠したんじゃないのか?」とクスクス笑っています。二階堂がいつも指の間をトントンしていてうるさいからと。
そこでインカラマッが占うと、やはりというか、布団で隠した鯉登の手元から二階堂の義手が出てきました。
驚く鯉登に「私でも検討つきましたが」と言い捨てる月島。
インカラマッの占いには鯉登もすっかりハマっているようで、インカラマッから購入した「魔除けのイケマの根1本20銭」をガシガシ齧っています。
その様子に「オイ…鯉登少尉から金を巻き上げるのはやめろ」と月島。
「疑うなら試しにお前も見てもらったらどうだ」と鯉登が言うも、月島は拒否します。
インカラマッも「探しているものはありませんか?」と声をかけますが、月島は「オレを手懐けようなんて思うなよ」と牽制しました。
逆にインカラマッが、谷垣がここへ来れないのは「私が人質だからですか?」と聞きますが、月島は返事をしてくれませんでした。
隣で「お箸が出てこない!」と騒いでいる二階堂。
中に何か詰まっていたようで、デロ…と出てきたのはなんと羊かん。鯉登が仕込んでいたのでした。
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ゴールデンカムイ227話のネタバレ・感想
前半後半(宇佐美・鶴見の話から軍病院の話)の温度差が凄い(笑)
軍病院が相変わらず平和で良かったです。鯉登はヒマそうだなあ。
宇佐美がいかに鶴見狂かということが今まで以上に伝わったエピソードでしたが、これがこれから札幌でどのように展開するのか楽しみですね。
ゴールデンカムイ228話の予想や考察
宇佐美ホラーはいったん終了し、予告によれば次回は杉元たちががちキャン△するようです。
この漫画は大体いつでもがちキャンですが、そこで何が起こるのか。
とりあえず久々のヒンナヒンナに期待です!