狢坂エース桐生の強さの元が判明し、これは自分で作り上げた真摯な強さだと感心したのも束の間、梟谷のエース木兎も木兎で絶好調な様子を見せ、まったく違うタイプのエース同士引けを取らない戦いに試合展開がどうなるかといったところでしたが、意外にも試合は徐々に傾いていきます。
前回までのハイキューネタバレはこちらです!
この記事では 2018 年12月10日発売の週刊少年ジャンプ「ハイキュー!!」の最新話 第329話「エースのさだめ」 のあらすじとネタバレ、感想や 330話の考察をご紹介しています。
ハイキュー第330「エースのさだめ」のあらすじとネタバレ!
桐生の強烈な攻撃を軸に、狢坂は徹底的に梟谷のエース木兎を狙う。
攻めでも守りでも容赦なくマークされる木兎。
エースを封じられた梟谷セッター赤葦にも焦りが見えてきました。
桐生の闘争心
木兎の勢いある胸レシーブに会場が沸きます。
研磨もウケながら「ナイスレシーブ」、黒尾は「ヌガペトか」とツッコんでいます。(ヌガペトはトリッキーなプレイで人気のバレー選手ですね)
会場で待機中の烏野メンバーも「さすが日向の師匠だな」と盛り上がっている様子。
依然「さすが木兎、ただ者じゃない感ある」と会場が沸く中、桐生が強烈なスパイクでそのざわめきを鎮めます。
「相手を黙らせるような一発!!」と実況が伝えますが、相手というよりは、木兎に対しての歓声・評価で沸く会場を黙らせる意思があったような一発だったように思います。
そして次のサーブは桐生。
スパイク同様に凄まじい勢いのサーブは、木兎の横に叩き込まれました。意図的に木兎を狙ったようです。
その心中には、木兎そして牛島への嫉妬心のようなものが見えます。
同じエースと言われる立場なのに〝他人の評価を気にしたり、他人と自分を比べたり、そんな雑念がこの世にある事すら知らないように、ただバレーボールをしにくる〟という、自分がなれなった存在である牛島や木兎への闘争心を持っているようで「負けてたまるか」とさらにもう一本強烈サーブ。
やはり狙いは木兎。
粉々にする勢いで木兎の腕を強打したボールは、むなしくコート外へと落ちていきました。
赤葦も、観戦している黒尾も言葉が出ません。梟谷は思わずタイムアウトを取ります。
対木兎シフト
桐生の強烈なサービスエースで点差は一気に4点に広がりました。
チームメイトに褒められ嬉しそうな桐生。
木兎は前衛でブロックとの真っ向勝負が多いだけじゃなく、サーブでも狙われます。
相手が強くなればその威力も精度も当然上がります。それに狙われ続けるプレッシャーは相当なものだと黒尾が心配します。
「折れんじゃねえぞ、木兎」
桐生の3回目のサーブはアウト。続く梟谷の攻撃は、ラストを木兎に任せます。
しかし狢坂の雲南にブロックされてしまいました。言葉が出ない梟谷応援。
雲南は〝狢坂ツインタワー〟と呼ばれるMBの1人で、同じ190cmの身長を持つ貒という選手とともに、狢坂の守備を支えている選手のようです。
そしてその壁は、ストレート側に配置されている様子。
それは完全に〝対木兎シフト〟
対木兎シフトは、木兎のキレッキレストレートを警戒するとともに、わざと〝中に〟打つよう仕向けられたもの。
徹底的に木兎を狙い封じる動きに、セッター赤葦に焦りが見え始めます。
絶望の赤葦
じわじわと開いていく点差。
赤葦はここで、レフトに跳んでいる木兎が完璧に封じられていることを警戒し、自身でツーアタックを狙いにいきます。すると
「ツゥー!!」
赤葦の攻撃を読んだ臼利が声を上げ、それに反応した狢坂ブロックに見事跳ね返され失点してしまいます。
ことごとく臼利に行動を読まれている赤葦は放心し、己の鼓動だけが響いている状態。
試合開始から臼利に一枚上手な様子を見せつけられている赤葦、立て直せるのでしょうか。
ハイキュー!! 330話のネタバレと感想
桐生のパワーがすごい!!
対木兎シフト。普通の相手なら対応して乗り切れそうですが、強豪校ともなるとやはりその
隙が無いですよね。
だからこそ、とことん、徹底的に追い込めますし、さらには桐生の強引な点獲りもありますがら、普通ならこんなんもう為す術無しですよ。
しかも今回の桐生は木兎に対する闘争心でますます戦闘力上がってますからね。
しかも対木兎シフトは、赤葦封じでもあった様子。
桐生のスタイルや対木兎シフトを踏まえて、赤葦の思考を読む臼利はやはりくせ者でしたよ。
ハイキュー!! 331話の予想や考察
あんなに元気だった木兎が徹底的にマークされ、今週ひと言も喋っていません。ツラいですね。
梟谷は「木兎が不調な時はその間は他の皆で」というスタイルですから、その軸である赤葦がやられてしまうと立て直しが難しいそうで心配です。
木兎は桐生と違ってパワー系ではないですからやはり赤葦が活かしてあげないと…と不安の連鎖が始まりそうですが、規格外のエース木兎が何も喋らないことが逆に何かを起こす前触れのような気がしてなりません。